2002.9.1


斎藤鶴磯書・坂稲荷神社幟

斎藤鶴磯書・坂稲荷神社幟

市指定有形文化財・書/二旒一対
指定日:昭和33年(1958年)10月25日
所在地:所沢市御幸町

斎藤鶴磯(さいとう・かくぎ)は江戸の人で、宝暦2年(1752年)
に生れ、文政11年(1828年)に77歳で没しました。
通称は宇八郎、鶴磯は号。
江戸から所沢に移り住んで20年余り過ごし、その間、文化12年
(1815年)には代表作「武蔵野話」を刊行。
漢詩文や書画にも優れ、多くの著作を残しています。

坂稲荷神社幟は同神社の奉納された幟で「寛政庚申ニ月」とあり
寛政12年(1800年)に奉納されていますので、これ以前に所沢に
移り住んだことが分かります。



三上文筌筆・坂稲荷神社社殿装飾絵

市指定有形文化財・絵/七面
指定日:平成3年(1991年)1月10日
所在地:所沢市御幸町

この絵は坂稲荷神社社殿正面の板唐戸、その左右の板壁、
正面下部分の挌狭間の羽目板、社殿後部両側の脇障子に描かれたもの。
正面板唐戸には向かい合った白狐が一対、左右の板壁には黒い鯉の滝登り、
挌狭間(こうざま)の羽目板には牡丹と唐獅子、後部の脇障子には牡丹二輪が描かれています。
また、羽目板の右側には「天保八丁酉秋日」の文字が読めます。
社殿は現在土蔵造りの覆屋の中にありますが、長い間風雨にさらされていたらしく、折角の彩色も
色褪せてしまい、当初の趣を伝えていません。しかし、羽目板に描かれている「唐獅子牡丹図」は
雄輝な筆致で描かれ、落款には製作年代の記入があるので、貴重な作品といえます。
三上文筌(みかみ・ぶんせん)は江戸時代では所沢出身の唯一の絵師で生家は
現在の御幸町坂稲荷の脇にあったと言われています


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